圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

2020 KNOCKOUT FES(主に足が)

KNOCKOUT FES 2020 autumn@下北沢各地。
大丈夫だろうと高を括っていたら、ぶちのめされました(主に足が)。


前日には渡航ライブという状況だったものの、なんとか行けそうかな…とチケットを取った。
サーキットフェスに実は行ったことがなく、ぼんやりと「ライブハウスを複数個回る」「タイムテーブルを確認して好きな場所に行って良い」「途中入退室自由」ということだけ押さえている状態だった。
若干の不安はあるがまあ大丈夫なはず…と根拠のない自信を持ちながら、開場時間になった。
受付の列がやたらと長い…この時点で少し不安度が増したが、大丈夫…な、はず…

足痛さレベル1

目当てを伝えて、マップとリストバンド、2枚のドリンクチケットを受け取って、受付は滞りなく終わった。
集合場所のMOSAiCから放り出されて、本当に自由になってしまった。
そのままMOSAiCで開演を待っても良かったが、じっと立っている方が足が辛かったりする。
近くにどこか無いだろうか…と受付で貰った地図を開くと、目に入ったのはWAVERとmona records
その時点ではmona recordsの方が空いていそうだったのでそちらにした。
しかしこの考え、少し甘かった。
まずこのmona records、結構急な階段の先の3Fにある。
そして、めちゃくちゃ混んでいる。
トップバッターの藍色アポロ目当ての人々の山。
とりあえず検温と消毒、ドリンクだけは先に交換しておいて、開演を待った。
そして蓋を開けてみるとこの藍色アポロ、物凄く動くタイプのバンド。
音にガツーンとやられて、ガツーンと足に来る。
これ、少しまずいかもしれない、と この時点で思った。

足痛さレベル2

そんな状態のまま、次はサメとうふ、改め藍谷凪がやって来る。
藍谷凪、という名前になってから初のライブ。
聴いた印象は、サメ谷凪、という感じがした。
当たり前と言えばそうだが、まだ慣れていない様子。
新曲もまだないとくれば当然ではある。
それでも、じわじわと胸に染み込むような歌声は健在で、見るたびに、取り込まれそうに思う。
不思議な人だ。

ここで休憩。足痛さレベル1に戻る。

サーキットフェスの良いところとしては、どこで休憩を入れても大丈夫なこと。
もちろん休憩を入れないでぶっ通しで楽しんでも良いが、今回は足が痛すぎたので、休憩することにした。

が、休憩後動きはじめてすぐ、レベルが戻る。
それどころか一回休んだから増してしまった。
ずっと立ってた方が痛くないんだな…と人体の不思議を思う。

足痛さレベル3

とりあえずどこかに入らなければ…とふらふらとたどり着いたのはやはりWAVERとmona recordsのある通り。ここ以外に行く気力が無かった。
今度はWAVERを選び、階段を下っていく。
消毒と受付、ドアを開けた先がすぐフロア。歌っているAmber'sの雰囲気と相まって、異世界に放り込まれたような気分だった。
青いイメージのバンドと、青い照明。
黒山の人だかり。
…少し入場制限した方が良かったのでは…とは思ったが、まあ人気なのは良いことか、と自主的に人だかりから離れる。
音に包まれてみると、このバンドに人が集まる理由も分かる気がした。
MCの感じからして最初から聴きたかった感じもあったが、それはまた別の機会に。
拍手を送ると、足元がふらついた。

足痛さレベルMAX

Amber'sが終わった辺りで人が捌けていき、ぽつんと残される結果になった。
だいぶふらふらしていたが、そういえばまだ1枚ドリンクチケットを使っていなかったな、とドリンクを交換し、少しだけ気力が回復した。なんとなく頭にHPゲージが浮かぶ。
気力がある内に帰ろうかとも思ったが、もう次のグループがリハーサルを始めていたので、見ていくことにした。
セットラウンドリーという4人組バンドらしく、洗濯機?とまず思った。
そして歌う曲はポストに鍵を突っ込む歌……
なんじゃそりゃ、と思いつつも、否が応でも頭に残る。
「フライヤーを誤発注して、ポスティングしてるんですよ。ポストに鍵のフライヤー」
しっかりしたMC(内容はしっかりしていないが)と、奇妙な歌詞の歌ばかりが続く。
いや、はっきり言ってしまえばクズな歌詞もあった。
ボーッとする頭に、そんな直球な歌詞と奇妙な歌詞が交互に叩き込まれて、不思議な気分になる。
…歌詞の上だけでならクズでも良いのだ。
この面白いバンドを少人数しか見ていないのを少し残念に思うぐらいには、楽しんでいた。足は死にかけだったが。
ぼんやりしたまま帰路につき、マスクの中で反芻するぐらいには頭に残ってしまって、直後に物販にCDを買いに行った。

足が万全ならもう何組か観られたのに、と少し悔いが残ったが、奇妙な縁もいくつか感じた今回のKNOCKOUT FES。
次の開催は4月らしい。
今度はしっかり鍛えて挑みたいところ。