圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

過去の痛みも自分の弱さも

セーブポイント@下北沢DY CUBE。

少々トラブルもありつつも皆で乗り越えた、という楽しい日。
セーブする人、しない人。
一旦止まって考える人、止まらずに突っ走る人。
各々の考え方がぶつかって作り出していた日でした。


ウブカタユウ

登場時、段差ですっ転ぶアクシデント。
気を取り直して一曲目、
その一声目から、声めっちゃカッコいいな…!となる。
癖のあるギターを飼い慣らす猛獣使い、という印象
後から自分でも「使いにくいギター」と言っていたのが印象的

宮本沙也佳

いきなりギターの弦が抜けるトラブル。
切れるのは何度か見たことあるが、弦が抜けるのは初めて見た。
危険なのでウブカタユウさんのギターを借り、念入りに鳴らしていた
可愛らしさと芯の強さが同居している声で歌う、『嘘』――

死にたい、なんて口では言いつつも、本気で死にたいと思った事は一度もない…
なんつー歌詞だ…

あめミー

どこまでも真面目な感じがある人だ、というイメージはそのままに。
真摯で格好いい…が、抱え込んでいそうな雰囲気がずっとある。
宮本さんにギターを渡そうとしたものの、エレキギターだった為、自重したらしい。
『糸』の熱い音。
『夢映つ』の音が楽しくも悲しく、『サーカス』の音が悲しくもどこまでも熱い。

今回のライブを以て、一度立ち止まって考える事に決めたと。
とはいえ、音楽は続けるし、企画もワンマンもやりたい、という事で、帰って来るのもすぐな気がする。
立ち止まる事を肯定する『鈍行列車』で終わって、新たな始まりを予感させる。
また聞きに行きたい。

叶芽フウカ

今回…どころか他探しても衝撃度が高い人だった。
目が明らかに飛んでいる…
歌うことが楽しすぎる、という様相で、その強烈で鮮烈な歌声は歌えば歌うほど加速していく。
直前のあめミーとは真逆。言うならば暴走機関車
ライブジャンキー、という言葉が頭に浮かんだ。
恋愛の歌じゃ世界を救えないのなら。
私が、この歌で!
歌が駄目なら、小説家になるから!!
あんまりにも強すぎる歌詞に目が回る。

綴璃なな

歌ったまま死ぬ気じゃなかろうか…という叶芽フウカが去り、最後は、死なない程度に頑張りましょう、という綴璃ななさん。

全てをぶっ壊された後、のセーブポイント
格好良くも優しく。
それで死んではとんでもない!とばかりに悟った言葉。
以前見た時と全く違う雰囲気を持ちつつも、強い声と優しい声を使い分けて、薄紫色の世界を作る。

祈りのような歌声は、確かにセーブポイント