圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

華道を迎える日

ぷらそにカーニバル@LINE CUBE SHIBUYA。
とても豪華な卒業式という雰囲気で、前々からの疑問は少し晴れた日でした。

こんなことを言うとファンの皆さまからボコボコにされそうなのだが、
応募した時点では、幾田りらの卒業公演だということを知らなかった。
当選した段階で検索から知り、「あわわわわ…」となってしまった。

これもしかして昔からのファンに譲った方が良いやつでは…? とも思ったのだが、考え直して自分で行くことにした。
いや私とて(まだファン歴1年ぐらいの新規だが)ぷらそにか好きじゃい!何を萎縮することか!と自分を鼓舞しながら。

LINE CUBE SHIBUYA…以前から一度行ってみたいと思っていた場所。
こういう状況下だからこそ、行くことを躊躇した場面もあった。
しかし今後二度とないであろうこと、何より行ってみたい&自主隔離も出来る環境であることも手伝って、なんとか現地にやってきた。
物販の列が恐ろしいぐらい長く、人気を感じた。これがぷらそにカーニバルか…と思っていたが、後で聞いた話だと転売カーニバルだったらしい。
…人気の証拠とはいえ、なかなか心苦しい。

なんとか入場し、席を探す。
前の方過ぎて驚いてしまった。
LINE CUBE…こんな場所なのか…
場内には今までのぷらそにかのカバー曲が流れている。
なるほど…ぷらそにカーニバル。

『ヘビースモーク』のカバーが流れ終わった所で、スクリーンに何かが映し出されて、はじまりはじまり。
今回のテーマは年代記らしい。
幼少期のぷらそにかメンバーが次々に映されていく。
可愛かったり、渋い顔をしていたり。
時間軸が現在にやって来ると、幕が上がる。

ここでぷらそにかの説明。
ぷらそにかはシンガーソングライターの活動を支援するグループであり、ここで人気になることがゴールではない。
良い言い方をすれば、ここで修行して、次のステップへ進む事が目的のグループ。
悪い言い方をすれば、踏み台にする場所、ということ。
先ほど流れていた『ヘビースモーク』のにしなもぷらそにかの卒業生だ。そして今回も卒業する人がいる。
卒業して大きく羽ばたくための場所。
そんな前置きと共に、曲が始まる。

歌い出した途端、色が限りなく弾けた。
カラフルな花道。そんな印象だった。
キラキラと弾けて、目まぐるしく変わっていく。
それはまるで……全てが、卒業生を送り出す為の華道に思えた。

…気がついたら終わっていて、次のぷらフェスも行こう、と決めていた。

最初で言っていた通り、ぷらそにかは「シンガーソングライターの個々の活動を支援するグループ」であって、メンバーを深く知るためのプラットフォームなんだな、というのを強く感じたライブだった。
次は誰が卒業していくのだろう。

涙は天然のアイシャドウ。
そんなことを自然と言えてしまう人だからこそ、これだけの人を惹き付けるんだな、と改めて。