圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

緑黄色社会ワンマンツアー「溢れた音の行方」と光の行方

もうそろそろ年の瀬。
寒さは日に日に増し、世間はクリスマスモード。
イルミネーションで彩られた街の中、緑黄色社会のツアーファイナルに行ってきた。

ただ、ここで一つ問題が。
何を隠そう、
私は緑黄色社会の曲を一曲も知らなかった。

なんなら緑黄色社会という名前すら知らなかった。
それも対バンツアーとかならともかく、ワンマンツアー。
結構無謀な挑戦である。

無謀と分かりつつも挑戦してみた理由としては、
なにげなく見た一般発売のチケットリストの中で、なぜかその名前が輝いて見えたから。
いやそれなんなんだよ……と自分でも思いつつも、導かれるようにチケットを取った。
その整理番号は、1000番。
これは運命だろう…と勝手に合点して、現地に向かった。

衝撃の光景

マイナビBLITZ赤坂。
クリスマス全開の装飾には負けずに、駅の階段を上がる。
もう既に人だかりが出来ていたため、迷うことなく定位置につけた。
客層は多様……だが、男性がやたらと多い。
今まで行ってきたライブは男女比6:4、3:7ぐらいのライブが多かった。
これは…8割男性…?

女性アイドルグループの現場でももう少し女性多いのでは…?と思うような男性率。
本当に手探り状態のまま、待機場所から見える会場に思いを馳せる。
ロビーがガラス張りで、大量のスタッフさんが移動しているのが見える……お疲れ様です。

さらに衝撃の光景

やっと会場入りすると、結構前の方が空いており、どうしようか非常に迷った。
無知の知である。なんならどんなバンドかも知らない。客層から女性ボーカルなのはなんとなく察せたが。
無謀な挑戦か、いや、空いてるんだから跳び込め!と意を決して、位置を決める。
想像通り、男性率8割の会場である。
いや、入ってみるとおそらく会場の9割を男性が占めているように見えた。
後方から、「これならいっそ男限定ライブにした方が楽なのでは」なんて声も聞こえた。
確かにここまで男性率高いとそうかもしれない……と思いつつ、いやいやファンの裾野は広くしておいた方が良いでしょうよ!と誰目線なのか分からないことを思いつつ、開演を待った。

会場が暗くなり、バンドメンバーが入ってくる。
男性二人に、女性ふた……り……

眩しい

圧倒的に眩しい。
照明がどうとかじゃなくて、眩しかった。
輝いていた。圧倒的に。
高らかな声と幅の広い低音と。
BLITZの青い照明に映し出される光る物体。
逆光とかそんなものではないと思う。
ひたすらに、眩しかった。

その後の記憶が無い

騒いだとは思うし、ロビーの広さには改めて驚いた。
物販でCDも買ったし、手には銀テープが握られていた。
ただ、ライブ中の記憶がほとんどない。
アンコールの謎さは覚えているが、ここを特筆するのは怖い。
一つ言うなら、このライブに行ったことで、全く知らない場所に行くことへの恐怖はだいぶ薄れたということ。
全く知らない人のライブに飛び込んでも結構なんとかなるぜ!と高らかに言える。

今や人気バンドとなっている緑黄色社会
あの時点で相当人気だったという話は抜きにしても、あの光。
あの光がまだ彼女たちを纏っているのなら、人気も当然だと思う。

あの時は確かに男性限定ライブと女性限定ライブで分けた方が良さそうな男女比ではあった。
今はきっと、分け隔てる必要はなくなっているに違いない。
2020年8月現在、スケジュールが合わずそれ以降のライブには行けていないが、あの光をいつかはまた観に行きたいと思う。

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