圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

物販に行くのが苦手なので理由を分析した

突然だが、皆さまは物販に行くのは得意だろうか。
私はすこぶる苦手である。

いやいや、そもそも物販に得意も苦手もあるか?と思う人も居るかもしれない。
もちろん私とて全ての物販が苦手な訳ではない。
私が苦手なのは、アーティスト本人が出てくる物販である。

苦手な点は大きく分けて3つある。

1.アーティストが出てくるのを待たなければならない

実はこの点が意外と大きい。
大抵の場合アーティストが出てくるまでタイムラグがあるため、その間 妙に気まずい感じになる。
とっとと帰った方が良いのでは…?とか考えてしまう。
勿論客側は全員アーティスト待ちだから気まずくなる必要はないのだが、どうしてもなんとも言えない気分になる。
これは行ったことがある人にしか分からないと思うが、本当に。
特にアーティストが複数の時には。

2.アーティストが複数の時に迷う

ワンマンの場合は所定の位置にただ並んでいれば良いのだが、対バンの場合は一つのテーブルに数人居るのが当たり前なので、その中から列を選んで並ぶ事になる。
全員の物販に寄るなら気にしなくて良いのだが、その中の一組だけ、という場合に妙な罪悪感が生まれたりする。
個人的には相手が5人以上居れば物理的に無理だと諦めがつくものの、4人以下なら気になってしまう。
無論全員の物販に寄る必要はない。5000兆円でも持っていれば話は別だが、そうではないので気になったアーティストの物販に行けば良い。しかし、

こういう場合や、

こういう場合の対応に迷ったりする。
これは前の人を抜かしてその人の物販に寄っても良いのか…? それとも列に並んで回り込んだ方が良いのか…?
という妙な頭脳戦が(頭の中で勝手に)繰り広げられる。
実際のところ適当な時間を見計らって突撃するしかないのだが、それまでの葛藤がかなり大きい。
寄りたい人にだけ寄っても文句は言われないのは分かっているのだが…。

3.そもそもアーティストと話すことが恐れ多い

アーティストが出てくる物販は、大抵本人と話をする時間が設けられている。
終演後ならライブの感想をすぐに直接伝えられる。
が、私は感想をまとめるのに時間が掛かるタイプである上、本人がいると語彙力ぶっ飛ぶので、まず話すだけでもおかしな人になる。
ライブに行き始めたころよりはマシになっては来たものの、まだまだコミュニケーションが危うい。
淡々と話せれば良いのだが、下手すりゃ不気味なだけの存在になる。
噛み噛みで聞き返されたりすると相手に申し訳無いとか思ってしまう。

…あっちも仕事だから適当に流してくれる?ごもっとも。

4.その後

3つと書いたが、よく考えたらもう一つあった。
しかもこれが一番キツかったりする。
翌日辺りに自分の不気味さがフラッシュバックし、一人反省会が始まる。
過去の自分が殴りかかってくるような感覚になる。

それなら行かなきゃ良いじゃないか、とも思うのだが、それでも行ってしまうのは、アーティストの生き様が格好いいから。
音源を買わなければ、と思わせる何かがあるから。

もっともらしく言っているが、根底にあるのは「あなたの音楽が好きだから続けてくれ!」というとてもエゴな感情である。これと向き合うのが嫌で、物販が苦手、と思ってしまうのかもしれない。

まあなんにせよ不気味なファンであることには変わりない。
あくまでもメインは物販なのだから、わざわざ話そうとしなくていい。距離感を間違えないように。
せめて不気味に見えないように、今日も一人反省会。
そして、本人が物販に出てこなくても良いぐらいには人気になって欲しいと願う。