圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

アーティストリーグ2023、閉幕

アーティストリーグ2023が遂に閉幕した。
残るは11月22日の東京ドームシティホールでのライブを残すのみとなった。
セミファイナルまで勝ち残ったアーティストと、豪華アーティストとの共演、コラボレーション…とんでもないライブになるのは想像に難くない。
ここまで応援してきたファンなら、きっと楽しいライブになるに違いない。

roukawohashiruna.hatenablog.com
そういう私は以前書いたこの記事の通り、出場しているアーティストや、そのファンの方は凄いと思っているが、このリーグ自体や主催のMudiaには あまり良い印象は持っていない。
SNSでの審査期間が終わってからは結果だけ追っていて、少し荒れているらしい、という事だけ知っていた。
しかし、全く見ずに否定するのも良くない…
ということで、セミファイナル、ファイナルの二つの審査については、ずっとではないが、様子を見ていた。

結果、どうしても気になった点があったので、念の為畳んで書いておく。

1.課金、青天井

何点か気になった点はあるのだが、真っ先に触れなきゃいけない点はここだろう。
ギフト欄を見れば分かるのだが、以前のアーティストリーグから全く変わらず、課金ポイントに全く制限が掛けられていない。
唯一オトポスターというポイントだけは制限されているのだが、これはレポートを書く事で貯められる無料ポイントである。
無料ポイントが制限される一方、課金ポイントの制限は無い。
これでどういう事が起こるかと言うと、以前よりも顕著なファン同士の殴り合いである。
キャンペーンでコツコツ貯めた無料ポイントだろうが、審査員ポイントが何点入ろうが、課金で全てをひっくり返せてしまう。
セミファイナルでは1人10万課金なんて当たり前に飛び交うし、ファイナルに至ってはなんと1人100万課金まで…
100万円課金しても勝たせたい! というファンの心意気は凄いのだが、勝てなかった時が地獄である。
…いやまあ、始めから負ける事を考えてるファンもいないとは思うが。

優勝者は脅威の1600万ポイント超え、準優勝者のポイントも1300万ポイントを超えた。
3位でも約970万ポイント、4位とて約740万ポイント入っている。
合わせて約4600万ポイント。半分は無料ポイントとしても、約2300万ポイントは課金によるポイントと推定できる。
推しに優勝を勝ち取らせたい、東京ドームシティホールでライブを! という気迫は本当に凄まじいと思う。

…ちなみに、東京ドームシティホールの1日レンタル料金は平日で約200万円、休日で約240万円である。
諸経費を考えてもファイナルの課金額で10日間は借りられる計算になる。

もちろんファンがプレゼントしたライブと、大きな大会での優勝の記念としてのライブでは違うのかもしれないが、何だか「ん?」と思ってしまうのは気のせいだろうか。

2.ファイナルの投票時間

これは一部参加者から上がっていて、なるほど、と思った点なのだが、ファイナルは19時から生中継のライブでのパフォーマンスを受けて投票する…という形になっていた。
が、実際は当日の10時から投票自体は可能だった。
様々な都合があるのでファン投票はOKとしても、審査員だけは建前上は生中継のライブを見てから投票した方が良かったのではないか、という意見。
確かに、アーティストの真髄であるライブを見た上での投票の方が公平性を感じるし、実際は投票したい人が先に決まっていたとしても、「ライブを見た上で」という前提がつけば納得もしやすい。
その上、今のままのルールだと審査員が大会を盛り上げる為に2位のアーティストに投票し、1位だったアーティストのファンを躍起にさせて更に課金を煽る…ということも出来てしまう。
パフォーマンスへの評価、という前提がなければ、そんな勘繰りも起こってしまう。
ただ、あまり投票締切間際に投票が集中してサーバーが落ちては困るというのも分かるので、この辺りは議論が必要そうな所。

3.セミファイナルのキャンペーン

前回の大会でも気になった、セミファイナルのクレジットカード契約キャンペーンは健在だった。
しかも、今度は1契約3万ポイントに増えて…

音楽で戦うリーグ。
そのはずなのだが。

…カードの契約数で戦うのは営業職だけにして欲しい。

4.怪しい動きをする一部出場者

大会の規模が大きくなった結果なのか、前回では無かった問題が起こってしまった。
一部、と言ったが一組だけなのだが。
調べればすぐ出てくるので概要だけ話すと、
スポンサーとして協賛し、100万ポイントを課金…投票してくれた企業には優勝賞金で150万円を返す…というキャンペーン?を行った出場者がいたのである。
優勝賞金の使い道はもちろん優勝者に委ねられている。
とはいえ、さすがにこれはヤバいのでは。
結果、そのアーティストは敗退したし、さすがに協賛する向こう見ずな企業も居なかったようだが、やっている事は投資詐欺に近い。
炎上商法、あるいは冗談のつもりだったのかもしれないが、一線を越えている。
こんな動きをしたら普通の大会なら一発失格で、セミファイナルは順位繰り上げで別のグループ…が順当だったのでは…?
こんなヤバいキャンペーン?を放置していたリーグ側も…という偏見を持たれても仕方がない。

という訳で、際限なく突っ込んでしまうこのリーグ。
体制は前回とほぼ変わらず、規模だけを大きくしたらそりゃあ不満も出ようというもの。
このまま進めば次回もファン同士の殴り合いは避けられない。

私も誰が勝っても疑問点しか出てこない記事はあまり書きたくないので、次回があるとすれば、このリーグには一切触れないつもりである。
また開催されるのなら、今度は平和な大会が行われることを祈って。