圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

幸せの白い

〝美根〟+gee-ge.企面 A Special Day of gee-ge.@渋谷gee-ge.
もう終始楽しくて、好きに溢れたライブでした。

2023年1月21日。
渋谷に向かう間に白いVSEロマンスカーが見られるかもしれない、との車内アナウンスがあった。
ある駅で隣になり、走行中のその姿が見られた。
車内アナウンスは更にこう続いた。

『運行情報は非公開となっており、その車体が見られた人には幸運が訪れる…そう言われています。お客様に幸運が訪れますように――』

幸運が訪れる白いVSE
それを見た私が向かうは白いライブハウスgee-ge.
そして今日のライブの主催の衣裳は白いブラウス。
これは幸運が訪れそうな気がする。

エレベーターで4階に上がり、開場を待つ。
Special通し券、通し券、一部のみ、という順で

とみの

ネオ昭和歌謡を銘打つ独特な歌声。
〝美根〟さんが呼んだのもよく分かる格好良さ…
場の空気を変える歌声だな…と思うと同時に、歌詞の独特さに震える。
やはりイメージは赤色で、和柄の花柄が頭に浮かんだ。
日本人形…いや、日本人魚(?)なのか。

解釈は人それぞれな曲…聞いたのは二度目だけど、まだ解釈しきれない。
愛の形はなんなのか…

mae

前向き全開!という感じがした
明るい紅さ、という雰囲気で、見ていて楽しくなる。

京都弁の独特の柔らかさ、そしてその歌声…
その場にポッと明かりが灯るような感じがした。

藍谷凪

『バスタブ・タイムワープ』のカバーからのバスタブで本を読む『muse』!
生きてる内に想像(創造)しなければ…

『かすみゆく』からの『君がくれた花束』は、何故か桜の枝を持った凪さんの姿が浮かんだ。
そして『夜の川』…儚げだが優しい色が見えた。

林青空

こちらは底抜けの明るさ!という感じがした。
色にするならやはり水色。
端々から見える苦労の色…というのだろうか。
根っこは明るいだけじゃないのだろうな…というのは歌から伝わってくる。

それこそ空の色のような深さ…

〝美根〟

日菜

のっけから『くわの実』のカバー…!
『息ができなくなっても君だよ』の部分がより優しく聴こえた。
声のイメージは白…だろうか。青も混じっている気がする。
伸びがあって、それでいて凛としている。

新妻望

自信無さげな雰囲気から飛び出す圧倒的歌唱力…!
格好良くて可愛い、とはこの事か。
歌詞のドス黒さと歌声のギャップが凄まじくて、会場の雰囲気を掌握しているような気がした。

久保琴音

親指の武装(語弊)を解除したその姿は、優しくも、強く。
『星が落ちた日』の少し寂しさも感じる歌声にグッと来る。

質問のくじを引くときの、君に決めた!にふふっとなった。
なんだか炎タイプのモンスターを連れていそうな。

夏未

『水面へ』のカバーからの、圧倒的パワー…
浸透圧のような物を感じた。
これリハーサルでやっちゃって良いんですか!?

伝えたい事がある、と歌われた新曲は、波紋が広がっていくような雰囲気があった。
全てを包み込む歌声…凄まじい。

〝美根〟

なんだこの世界観…!?
虜になるしかない。
美根さん終始楽しそうで、でも歌い出したら格好良くて…
グルテンフリーを決めた側からフライドポテトを食す度胸は半端ない(?)

突っ込みたい所多すぎて最早幸福。
〝美根〟さんの企画は本当に楽しい…あるのなら次回が既に楽しみです。

終演後

そして浮き足立ったまま帰ると、目の前に飛び込んで来たのは、

真っ暗な渋谷の街で果てた、真っ黒く巨大なネズミ…

私の幸運の揺り返しを受けてくれたというのか…(違います)


通しなのでポストカードも2枚…
素敵だぜ…