圧倒的に走ってく

基本的には行ってきたライブのこと。たまにCDと本と諸々の話。

誰もが皆主人公

TOKYO CALLING 2022@下北沢。
中々イレギュラーなことがあったり、熱さや帰宅時間に泣いたりした、物凄く楽しい日でした。

2022年9月18日。
台風が接近しているということもあり、かなりの荒天。
しかも18時半頃から別件がある。
正直行くかめちゃくちゃ迷ったのだが、出発直前に晴れ間が見えたので、行くことにした。いざ下北。

下北沢空き地がリストバンド交換場所だと言うので、駅前かな、とぼんやり思っていたのだが、「下北沢空き地」と言う名のスペースらしい。
リストバンドを交換し、名物缶バッジガチャガチャを数回。Arakezuri、tambi、アメノイロ。…名前は知っているが実はライブに行ったことのないバンドが揃ってしまった。これを期に行ってみたいと思う。

どこに行くか考えながら歩く下北沢の街。
急に強くなった雨に慌ててコンビニに避難したり、
雨の中を走る明くる夜の羊を見かけたりしましたが、無事開場時間。
…サーキットフェスってこういうことがあるんだな…

雨宿りをしたコンビニの近く、440が呼び込みをしていたので、なだれ込んだ。
サーキットフェスに珍しく、椅子のあるライブハウス。
…というより喫茶店のようなスペースと言った方が伝わりやすいかもしれない。
開場時間すぐということもあって、どの席でも選び放題。
ということで見やすい席に行き、タイムテーブル表を見ながら待つ。
こうやって計画を立てている間も楽しいのがサーキットフェスだったりする。

汐れいら

見るのは2回目。そして初のバンド編成。
甘い恋愛から苦い感情までをバンドの音に乗せて届けてくる。
しかし甘すぎない…これはビターな曲だ…

汐だから牛!のタオル。そう来るか…!という感じがした。

Ochunism

これは中毒性がある声質だな…と一声目で思った。
これは自然と腕を上げてしまう…

ストロボを焚く曲が多くて、目と脳がチカチカして少し疲れてしまった。
しかしこれは悪くない疲労

明くる夜の羊

寄り添う音楽、だと今日も言っていた。
そこからの『主人公になれなかった』は余りに熱く、直接胸を叩かれたような気分になった。
闇の中を一緒に走って、一緒に光明を掴むような。

余談になるがリハーサル中、背景真っ黒の青照明だったので見た角度によっては黒服青髪のナツキさんが光学迷彩のようになっていた。

照明が変わったら急に現れたみたいで少し驚いてしまった。
しかし綺麗な光景だったな…

いつかの空蝉

いきなりの『うやばんか』から引き込まれる。
初TOKYO CALLING、ここまで来るまで長かった、と話す姿。
苦労の色や憂いは見えるのに、それすらぶっ飛ばしてくれるような圧倒的歌声。

前を走るのではなく一緒に走るバンド。
だから惹かれてしまうんだな…と強く頷いた。

フジタカコ

上手く泳げなくても泳いだり、嘆きが楽しさになったり。
誰かが主人公になれるような曲を多く書いてきた、というMCからの『エイプリル』。
そんなの反則としか。

明くる夜の羊の『主人公になれなかった』といつかの空蝉の『unknown code』を聴いた後だから余計に。

西片梨帆

眠いのだろうか?と思ってしまうような歌声(失礼)で、脳の中枢を刺激される気がした。
初めて人の終わりを見てしまった、というところから、皆そう終わるなら逆に何でも出来る、という発想が衝撃で、しばらく呆然としてしまった。
しかし、確かにそうかもしれない。

小玉ひかり

見てみたいな、と思いつつも何故だか縁遠く、ソロでは今日が初見。
ピアノの音とエレキギターの音の相性と、その歌詞。

何故か見ていてアニメ化された姿を想像してしまう人だと思った。
非実在感。

今日のタイムテーブル: